施設内部の構造
2020年04月24日
【大船渡温泉の内部】
玄関ガラス戸の自動扉の内部はアーチ形の土間で靴を脱ぎ一段高い板床風のフロアへ館内履きのスリッパで上がる構造となっている。
フロアの左側はフロントカウンターが置かれ反対側の右手は下足室となっている。
この下足室には銭湯で見掛ける木札を跳ね上げて施錠する方式の下足箱が多数並でおり更に奥には開放型の靴棚も配置されている。
宿泊者に下足箱の大きな木札は邪魔な存在なので奥の開放棚に靴を預けてフロントに向かうことにした。客室数69室に比較して多数の木札施錠の下足箱は日帰り入浴客を意識した備えに見える。
下足室とフロントの間は館内奥に見える大きなガラス窓迄床続きの広い空間で
フロントロビーの奥には季節柄雛人形の段飾りが展示されていた。
雛飾りの先にも段差のない床面の広い空間が続き最奥の大面積ガラスが大船渡湾の展望所となっている。因みにこの空間の左右は男女別の温泉浴場施設で展望窓側に配置された畳敷きの縁台は入浴客の休憩所となっている。
フロントに赴いたチェックインでは夕食の希望時間を問われ前払いの料金決済の後に時間を記した夕食券と客室の施錠と電源作動に必要な人数分のカードキーが渡されて指定の部屋に向かった。このカードキーは客室のオートロック解錠と室内の電源維持機能を併せ持っているので人数分の提供は不可欠なサービスである。
【施設内部の構造】
外から見る大船渡温泉の施設は5層の建物に目を奪われるが内部は以下の様に3棟が密に連結した構造となっており
全館に自動接続できるW-iHi環境が整備されている。
以下に3棟の機能を順次紹介する。
①フロント棟 … 先に述べた玄関と下足室、フロント、ロビーに加えて
売店等を備えた大船渡温泉の中枢でフロントの奥には厨房の備えも窺える平屋の構造。
②客室棟 … ロビーの空間を介してフロント棟に連接する5層のRC陸屋根構造で
1Fから屋上階迄を連絡する2基のエレベーターを備えており
屋上は大船渡湾を一望できる展望所としては開放されている。1Fと2Fの山側は食事会場となる大小の宴会場が置かれ2F海側と3F~5Fは客室に充てられている。
③温泉棟 … 客室棟より海側に建つ高屋根の平屋造はフロント棟と客室棟1Fから続くロビー空間の最奥には床面から屋根迄開口する大きな展望窓が海の景観を採り込んでおりその左右に男湯と女湯の温泉浴室が配置されている。
更に男湯の客室棟寄りにはコインランドリーが設置されており室内には飲料自販機
①~③の建物は1Fのフロントロビーで見る限り床面の段差等がなく一体構造の広い空間となっているエレベーターや階段で昇降する2F以上は客室棟の部分に限られていることが実感できる。
Part.3は宿泊プランと客室
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