大石田町
2023年12月22日
【新そばまつり会場の内部】
12:00からの時間帯を選択していたが会場運営がスムーズに進んだらしく定刻前に青色整理券の番号が順次案内されて80番迄の入場が可能となった。
会場内は4年前迄とは入場者の動線が大きく変更されていたがそれ以外のそば打ち場や屋外にテントを張り出した釜場とその手前のそば渡し口、つゆの提供台、そば湯の提供台、そばがきのコーナー、お代りそば券販売カウンター、釜場とは逆側にテントを掛けた回収食器の洗い場等々は以前から変わらぬ配置である。
【入場客の動線の変更】
4年前までは番号案内に従って入場すると先ず入口で入場券の部分と引換えにお椀が手渡されそのまま会場内の中央通路を直進して奥のそば渡し口でお椀にそばを受取る方式でそばを食する客席は中央通路の両側に2分割されていた。
今回はお椀を受取ると左に進む様に案内されて突き当ったそば打ち場を左に見ながら奥迄進んでそば渡し口の手前の受付に至りそば1杯目の引換券をもぎ取られて渡し口に進むのだが
釜場の都合でそばの供給が滞ると渡し口の手前で待機することになる。
待機中に撮影した釜場は毎度お馴染みの造りで会場外壁の仕切りを解放した屋外部に雨除けの仮屋根となる黄色のテントを張りプロパンガスで炊く移動式の大型茹で釜が稼働している。
待機が解かれてそば渡し口に進むと手持のお椀にそばを受け取る。以前そばの量は計量用のお椀に満たした一定容量を客のお椀に投入する方式であったが近年は電子秤で計量する重量方式に改められている。
そばを受取った先にのテーブルに並ぶ漬物小皿を載せたそばつゆの猪口も受け取りそば椀とつゆ猪口を両手に持って客席に向かい空席を見つけて着席する。
ここまで述べて気付いたが以前の中央通路方式より会場を時計回りに迂回する今回の通路はそばを受取る迄の待機人数容量の増加が見込めると伴に中央通路の廃止で左右に分断されていた客席が一体化され空席の見通しが向上して混雑緩和の改善に寄与しているのではないだろうか。
【来迎寺在来の新そば】
これは取敢えず客席に着き両手で運んだそば椀とつゆ猪口から解放された直後の撮影。
以前の会場で漬物は客席の卓上で随時補給される食べ放題であったが今回はつゆとセットの小皿で提供される方式に変更されたのがちょっと残念であるが
昨今の物価高の情勢では致し方ない措置なのかと思う。
来迎寺在来種新そばの手打二八そばは3mm程の中細麺で多数のホシ(蕎麦の実の黒色外皮)が鏤められて香り高く仕上げられている。
客席の卓上には多量の刻み葱を収めたタッパーとチューブわさびの薬味は見慣れた配置である。
そば食後に味わいたいそば湯は釜場側でそば渡し口とつゆ猪口のテーブルに並ぶ位置に配置されているので一旦客席を離れて取りに出向く必要がある。以前は客席を巡回するフロア要員が卓上で残り少なくなった漬物皿へ漬物の供給やそば湯配布のサービスを行っていたが今回はフロア要員の姿はなくセルフサービスが原則となっている。
そば湯の容れ物は通常のそば店で見られる塗物の桶ではなく従来からステンレス製の頑丈な薬缶が採用されている。これは大人数が集う会場で機能を優先した措置であろう。
因みにこの形状の薬缶は新庄そばまつりでも採用されている。
1杯目のそば食中に感じていたが今回のそばつゆは出汁の力に甘い香りを纏った上質なもので大量生産が必須の行事で供されるつゆでは極上の品質である。
実際つゆをそば湯で割り込んでも出汁の風味が残り続け良質な飲物を味わうことができた。
そば湯の後味を残しながら直ちに2杯目のそばの調達に向かった。
席を立つとそば渡し口と
つゆ猪口と漬物の供給台を間近に観ることができた。この光景は先に述べた入場者の動線変更で実現したもので以前はこの位置に中央通路がありでそばを受取る入場者の行列があった。
空になったお椀を携えて再びそば渡し口から運んだ2杯目のそばとそばつゆに漬物がこちら。
嘗ての食べ放題から小さな皿盛に変わった漬物だが大石田独特の茄子のぺそら漬の他に青菜や根菜類が満載されている。
そばは1杯目と変わらず透明感がある表面に沢山のホシが見える
中太の二八そばだが箸を進めると
イレギュラーな太麺が出現した。平打ちに見える太麺は明らかに通常のそば切り作業から外れた規格外でクレーム対象かも知れないが珍しい経験として受容の範囲である。
2杯目のそばも美味しく戴きそば湯で割った上質なつゆスープの風味も堪能し満腹状態でそば食を終えた。
食後のそば椀やつゆ猪口に加えて割箸や漬物皿の廃棄物等使用した全てのものは出口近くの食器返却口迄持参し食器類は返却口に廃棄物は分別してゴミ箱へ投入して後片付けも済ませ出口に向かうがその前に
最後の楽しみのくじ引きが待ち構えている。
2杯分のそば引換券を使った後の残券と引換えに三角くじを引くことができ地元の産品や日本酒等の景品が用意されているがくじ運に恵まれぬ身で今回も参加賞的なポケットティッシュを頂戴して会場を後にした。
【終章】
新型コロナウィルスの爆発的な感染発生に依り3年の空白を挟んだ久し振りの訪問となった新そばまつりで会場前の出店の賑わいや会場内の雰囲気は従来と変わらず来迎寺在来種の蕎麦収穫期の熱気を感じることができた。
但し12:00前後の入場時にそば打ち場には職人の姿がなく作業を終えていた状況から以前より参加者が減少している様に感じたのが少し残念である。現在も県外からの訪問者が二の足を踏んでいるのではないだろうか。
2023年の大石田新そばまつりはそばだけでなく極上に仕上げられたそばつゆが印象に残った。
完
(20:00)
2023年12月15日
【序章】
2023年の夏は杜の都仙台に於いても連日の真夏日にエアコンのフル稼働が不可欠であった。一方で降雨量は少なく秋の収穫期になると稲作の品質が下がり野菜類の収量も大幅に減少し販売店頭での異常な値上がりが連日報道されている。
この様な時季に2019年以来久しぶりであったが山形県に数あるそば処の一つである大石田町で開催される新そばまつりの報に接した。
山形県各地の新そばまつりは新型コロナウィルスのパンデミック以降開催自粛や規模縮小の傾向にあり県外の仙台からの訪問を控えていたが今回は従来からの通常規模で開催されるとのことで早速事前予約を行った。
以前はEメールで申込むと折り返しで予約確認の葉書が郵送され当日はこの葉書と引換えで前売券を購入する方式であったが今回はGoogle Formsのweb画面に住所や氏名、電話番号等の個人情報を入力して予約が完了した。後は当日会場で予約の旨を申告すれば前売券を購入できるとのこと。
【大石田町新そばまつりの概要】
2023年(令和5年)の大石田町新そばまつりは10月末の28~29日の土、日曜二日間に渡り従来と変わらず町役場の向いに位置するクロスカルチャープラザ「桂桜会館(けいおうかいかん)」の会場で開催される。以前に何度も紹介しているが桂桜会館は広い板貼床の体育館機能を備える町民の福利施設である。
前売券はそば2杯分で\1,500とされ2019年の\1,200より値上げされているが昨今の物価事情からはやむを得ない措置であろう。
また今回は3通りの入場時間帯(①10:30~12:00,②12:00~13:00,1③3:00~14:30)が設定されており予約時に希望時間を選択する方式となっていた。これは恐らく昨年の開催時から訪問者を分散する目的で採用されたものかと思う。因みに昨年は訪問を自粛したので個人的な想像に過ぎず真偽の程は不明である。
【大石田町の会場へ】
当日は宮城山形県境をR48の関山トンネルで越え東根、村山両市を経由して大石田町に入った。
町役場がある大石田町中心部の街並みは町域を南北に縦貫する山形新幹線(奥羽本線)と北西に流れ下る最上川に挟まれた扇形の形状に加えて川側の低地に下る急傾斜の河岸段丘地形故か一見直線路に見える主要な道路も緩やかに屈曲していて方向感覚を失い易く迷宮の感が強い。
事前の天気予報で当日は日本海側の降雨域が東に移動し午後には宮城県も雨と報じられていたが宮城県側の峠路で僅かな降雨に遭遇したのみで大石田町役場の駐車場に達しその後の滞在中も帽子で凌げる程度の雨と日差しが入り交じる目まぐるしい天候ではあったが幸い大雨に見舞われることはなかった。
【受付】
町役場の周囲に設置された臨時の駐車場に車を停めて通りを挟んだ向い側の桂桜会館に向うと
ほぼいつも通りの位置にテント張りの受付が設置されている。
この受付は既に前売券購入者に入場順の番号を記した整理券を発券する機能の他に筆者の様に予め予約した者に前売券の販売や当日券(\1,700)の販売も行っている。
この画面は受付を済ませて入場までの待機時間の11:30頃に撮影したものだが既に当日券完売が掲示されており人気の程が窺える。
受付でweb予約の時間帯を告げて購入した前売券と入場順の整理券がこれ。
入場券と2杯分のそば引換券の構成は以前から見慣れた構成だが3通りの希望時間のチェック欄が目新しい。
そば引換券部分の裏面は\500の割引券となっており引換券を使い残した場合は大石田そば街道加盟店で11月末日迄利用できる救済措置も用意されているが大方は2杯の新そばか2杯目はそばがきを選択して会場内で使い切るのではないだろうか。
入場順序の整理券は3通りの時間帯で色が異なり①の10:30~は赤色、②の12:00~は青色、③の⑬:00~はクリーム色に識別して発券されている。
希望時間より1時間程前の受付で受領した青色の整理券番号は70番台の末尾で比較的早い時間の入場案内が期待されたが十分過ぎる待ち時間がある。
先ず会場入口の様子を窺うと玄関に懸る小さな青暖簾と入場可能な整理番号を掲示するホワイトボードは4年前迄にも見慣れた景色が展開されていた。
奥に見える白いテントも何時もの配置で使用済の食器を回収し洗浄を行う作業場である。
【会場周辺の出店】
会場の桂桜会館周囲にはテント掛けの出店が並ぶのも以前と変わらぬ光景で出店団体も見覚えがあるあるいつもの面々が揃っていた。先ず会場入口至近の位置には
町の商工会女性部の出店は玉こんにゃくと山菜汁の他にオリジナルのポロシャツ等を販売し
隣の鮮魚店は鮮魚ではなく佃煮類を並べている。
母ちゃん市場の幟を掲げる店はパック詰めのおこわ類を扱いその奥に見える
うろこや総本店は和菓子の店で隣に日本酒を売る店が続いている。
更に会場の外壁に沿って並ぶ手作りのエプロンやキャップ、ティッシュケース等を売る店は福祉ボランティアいこいの会が出店。
隣は大石田漬物組合の店で町の産物として知られるぺそら漬等の漬物類が並ぶ。
その奥は自然薯と大書した幟を掲げて大石田産の自然薯を販売しているが出店団体の大石田町新作物開発研究会は自然薯を栽培生産する農家の組合かと思う。近年自然薯は畑で生産される農作物が主流となっており曲りくねって掘り起すのも大変な自生の天然ものより直線的な外形は山芋と変わらず家庭での料理にも扱い易い。
大石田産の漬物と自然薯は新そばまつりの出店には不可欠な存在である。
自然薯を売る店の先は通路を挟んでマルイチ西條水産の看板を掲げる県外の宮城県石巻市北上町からの出店でこれも毎回見慣れた光景である。
因みに石巻市北上町は北上川河口の太平洋岸地域で平成の大合併前は桃生(ものお)郡北上町であった。神割崎や十三浜の海岸と受験の神様で知られる釣石神社の所在地でもある。
この店は海産物の加工食品に加えて
貝汁や焼き牡蠣の販売もありテントの奥には資材を満載して十三浜から駆けつけたであろうトラックが横付けされている。
バーベキューよろしく炭火で網焼きする焼き牡蠣は以前から好評で焼き上がりを待つ客が列を成す光景も珍しくない。画面は敢えて客足が空いた時間帯に撮影している。
食後の貝殻を回収するプラスチック篭はこの画面だけで4篭が確認でき焼台の嵩上げに流用されている2篭は前日販売分の殻であろうか。
この焼き牡蠣はそば食前の小腹を満たす格好の軽食で毎回調達してきたが今回も例に漏れず入場待ち時間に購入し屋外の入場待合テントで賞味した。見るからに強めの醤油味がちょっと残念だが山形県の大石田町で宮城県産の焼き牡蠣を食するのは個人的に恒例行事となっている。
西條水産のにもテントが並んでおり右端は大石田町商工会青年部が子供向けのヨーヨー釣りと町内産の乾麺そばを販売しておりその奥は大石田のにぎりばっとの店がすいとん汁を商っている。はっとはすいとんの別名であり江戸時代に贅沢な食文化を禁止した法度に由来するのはご存じの通り。
通常すいとん(はっと)は小麦粉に加水して練った生地を薄く伸ばして千切り肉や野菜の煮込み汁で風味を加えた鍋物の一種であるがにぎりばっとは小麦粉生地を掌で握った団子状で煮込んだものであるらしい。一度は経験しても良いと思いながら未だに未経験の訳はたかがすいとんとの意識が勝っているからではなくこの後に対面する2杯の新そばを収める胃袋の空きを確保する為である。
会場の建物から少し離れた位置にもテントの列があり右端は
宮城県遠田郡涌谷町(とおだぐんわくやちょう)が出店。小さな地方都市同士とは云え地方自治体が町名を掲げて店を出すのは珍しいと思うが涌谷町と大石田町は2013年に友好交流協定を締結し相互の発展を目指した交流が行われ最近は涌谷町内で蕎麦の栽培が試みられているとの情報もあり交流が進められている様である。
涌谷といえば国内で初めて金を産出した地であり中尊寺金色堂に象徴される豊かな奥州藤原文化の礎の地でもある。因みに奈良の大仏(東大寺盧舎那仏)造立にも涌谷産の黄金が勧進されたとのことである。
従って涌谷町の売りは金の産地であり新そばまつりの出店でも毎回有料の砂金採り体験と町内産品の販売を行っている。
涌谷町の店の隣は町内産の野菜を売る店で
いろいろな野菜が並ぶ中で
近年高値を付けていた大根や特価のラフランス等を購入した。
テント列の左端は大石田では初遭遇の天ぷら店で
個人経営と思われる夫婦が立ち働き揚げたてのかき揚げや天ぷらセットをパックに詰めて販売している。
大石田の会場では初めて目撃したが新庄そばまつりでは会場前の出店で購入した天ぷらを会場に持ち込みもりそばやかけそばを天ぷらそばに仕立てて味わうことが普通に行われているので違和感は感じない。
Part.2は新そばまつりの会場内
(00:00)
2020年08月07日
【序章】
山形県では秋そばの収穫を迎える10月中旬から11月になると各地で収穫祭として新そばまつりが盛大に催される様子を幾度となく紹介してきた。
2011年3月11日に発生した東北大震災から取り敢えず日常生活を得た浴年からこの時季には例年2~4箇所の会場を訪問してきたが2019年の秋は諸般の事情から10月最終の土、日曜二日間に亘って開催される北村山郡大石田町の新そばまつりと本記事の直前に掲載した新庄市そばまつりの二会場を訪れるに留まった。
今回は2019年大石田町新そばまつりの訪問記である。尚新庄の記事を先に掲載したが開催日は大石田の方が先行している。
【大石田町の位置】
大石田町については以前から幾度も紹介してきたので詳細は次項で触れる過去の記事に譲るが町界の南側は村山市が接し西は舟形町、東と北は尾花沢市に囲まれた山間地で北から南に流れ下る最上川が町域を東西に分けている。
最上川は北上川と並び称される東北地方の大河で山形県南端の米沢市吾妻連山の源流から北に下り南陽市、長井市、白鷹町、朝日町、寒河江市を経由する複雑な流路を辿り村山市から大石田町を縦断して舟形町から大蔵村、戸沢村に下り酒田市で日本海に注いでいる。従って山間の小さな町でありながら舟運の便に恵まれ古くから周辺地域の農産物を日本海周りの物流廻船に送り込む中継地であったことが容易に想像できる。現在の物流はトラックに依る陸上輸送が圧倒的だが近世迄は自然の地形を生かした水運が広域物流の主流であったと歴史が教えている。
今年になって7月末に東北地方を襲った豪雨に依り最上川中流域の大石田町内で浸水被害が発生したと報じられている。
今年になって7月末に東北地方を襲った豪雨に依り最上川中流域の大石田町内で浸水被害が発生したと報じられている。
【大石田町のそばに関する過去の記事】
大石田町のそばに関して過去にyaplogサイトに掲載した記事は既に閉鎖されてしまったがこちらの「芋男爵のブログアーカイブ」で再構築している。降雪の中で町内を彷徨った蕎麦処若佐や新そばまつりの訪問記(2017年21回、2016年20回、2015年19回、2014年18回)の参照にご利用戴ければ幸いである。
【新そばまつり会場】
2019年の新そばまつりの会場は例年と変わらず町役場と道路を隔てた向い側のクロスカルチャープラザ「桂桜会館」で開催される。
役場構内のあらゆる平地空間は訪問客を迎える駐車場に開放されており道路を渡って会場に向かう経路には多数の誘導員が配置されている。
道路を渡る前に役場側から見える桂桜会館の会場裏には大きな仮設テントが張出している。
この大型テントは大石田町新そばまつりの文字が浮かぶまつり専用の仕様となっている。
テントの隙間に廻り込んで内部を覗くと会場建物の外部空間に釜場が設置され多数の人員がそば茹で作業に勤しむ姿が見える。
更にカメラの角度を変えるとそばやつゆを提供する会場内の一部も窺える。
【受付】
会場入口がある表側に戻ると建物手前の舗装された駐車場に
小振りのテントを張った受付があるのはいつもと変わらぬ配置である。因みに数年前までこの場所は未舗装であった記憶がある。
受付では当日券も販売されているが予め前売券の予約を手配していたので受付では予約の旨と氏名を告げて前売り券を購入する。
前回までは前売券を予約すると予約確認のはがきが送付されこれを受付に提示する方式であったが今回このはがき送付が省略されたのは経費削減の一環であろう。
【前売券と整理券】
前売券は1枚\1200で入場券とそば引換券2枚が含まれている。2枚のそば引換券の裏面は\400の割引券の印刷があり未使用で持ち帰った場合は11月末の期限付きで大石田そば街道加盟の町内14店舗で利用できる便宜も図られている。
前売券を受け取った直後に受付の左隣りで入場順の一連番号が印刷された整理券が発行される。事前に前売券を入手していれば整理券を受け取るだけで受け付けは完了する。
整理券は9:30から発行されるが受付を済ませた10:30頃には740番台となっていた。今回は確認していないが以前の経験では1日に1600番程もあったと記憶している。因みに先に紹介した新庄そばまつりでは最大でも800番前後であった。従って二日間開催される大石田新そばまつりは延人員で3000人程度の集客能力があり6000食程のそばが消費される規模の大きさを窺い知ることができる。
【会場前屋外の出店】
新そばまつりは11:00開始となっているので10:30頃の入口は人気が疎らで閑散としていたが
会場前の屋外に並ぶテント掛けの出店には700名を下らぬ開場を待つ訪問者で賑わっていた。
大石田では例年どの新そばまつりより多くの多彩な出店が設営されている。
会場建物の玄関脇はおこわと山菜汁、玉こんにゃくに天ぷらセットを揃える店で
その隣にオリジナルポロシャツや
漬物を売る店に
手作り小物の展示販売等が並ぶ。
更に地元産の野菜を売る店があり
大石田産のつや姫新米を扱う店では白米の2kgと5kg袋に加えて30kgの玄米も販売されている。
これらの出店と道路を挟んだ向い側の駐車場には例年と変わらずパイプ椅子を並べたテント張りの待合所が設置されておりその道路側は出店が配置されている。画面手前で牛タン焼を提供する店は初めて見たがその先の砂金採り体験の幟は大石田町との姉妹都市宮城県涌谷町の企画で次に控える緑の幟を掲げる地元産の自然薯販売と共に恒例の出店。
会場側に戻り役場に近い位置に並ぶそば打ち道具を取り揃える店と大石田ぎりばっと部の看板を掲げてはっと汁(=すいとん)を売る店も恒例の出店である。
そば打ち道具は漆塗りの捏ね鉢やそば打ち台、延し棒、、駒板、そば切り包丁等普段あまり見掛けない道具が販売され新そばまつりの雰囲気醸成にも一役買っている。
にぎりばっと汁の店頭には何故か西瓜の被り物が用意され訪れる子供達の記念撮影用に提供されている。隣町の尾花沢市は東北地方の西瓜の名産地となっているので大石田町内での栽培も行われているのであろうか。
隣は果物を揃える店でシャインマスカットや庄内柿、ミカン、ラフランスに梨、りんご等が販売されている。
Part.2は出店の続きと会場内
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