休憩所
2022年11月25日
【本館3Fの浴場】
チェックイン当日は玄関棟5F浴場が男湯であったが既に紹介した通り男女入替で翌朝5:00からは本館3Fが男湯となる。
これはチェックイン直後に本館3Fエレベーターホール近くの廊下に掲示されている女湯の浴場案内だが
翌朝になると男湯に変更されていた。
本館3Fの廊下を西翼の屈曲点に進むと先程と同様の浴場案内掲示とその手前に青色の行燈が配置されている。この行灯は未確認ではあるが女湯の時間帯には廊下の掲示と同様赤色に張り替えられるのであろう。
行燈のある屈曲点から西翼に入ると行く手に男湯の大暖簾が現れるがその右手前に
小振りな休憩ロビーの空間があり
給水器が配置されている。
5Fの浴場では脱衣室が休憩所を兼ねており給水器も脱衣室内にあったが3Fは休憩ロビーが脱衣室とは独立した存在となっている。
青色の大暖簾を潜った奥は突当りが非常口で右手の履物棚に館内履きを預けて左側の引き戸を開けて
脱衣室に入ると
右手前の廊下側に1基の洗面台が置かれ
脱衣棚が並ぶ奥のアルミサッシが浴室の出入口となっている。
1基のみの洗面台は施設規模から違和感を覚えるが5Fの脱衣室と変わらぬアメニティ類が配備されている。
脱衣室内の違和感は脱衣棚から背後に振り向くと更に増大する。ご覧の通り折りたたみ式のベビーベッドに接する建築構造物の太い柱の間をすり抜ける様な狭い通路の奥に脱衣室の続きが見えているのである。
狭い通路を進むと浴室側の右手にもう一つの脱衣棚があり突当りの左隅から2基の洗面台と
湯水栓を省いた化粧ブースが並び
ブース端の浴室側にはもう一つの浴室出入口が設けられている。
更に突当りの洗面台の背後となる太い柱の脇には2基の洗面台がありセンサー付きの新型自動水栓が設置されているがこちらは湯栓を省いた水洗のみである。
従って奥の脱衣室には4基の洗面台と2基の化粧ブースが配置され浴室の出入口に休憩用の木製ベンチも置かれる不思議な空間であるがこの脱衣室構造の謎は内湯の浴室に入って解消するに至った。
Part.7は本館3Fの浴室
(00:00)
2022年08月12日
温泉棟への通路
客室の新館から向かう温泉棟は先に見た通り直線通路で連絡している。
本館からフロント棟へのT字分岐点付近には日帰り入浴客に対応する無料休憩所が用意されている。
【無料休憩所】
新館側の手前は板床に椅子とテーブルの配置にアルコール類を含んだ飲料自販機が風呂上がりの需要に応えておりその奥は喫煙所も用意されており
テレビの配置もある。
両側に自販機が並んだ奥には小上り風の畳敷きも見えているが
近付くと板張りの広い上がり框を構えた広間で山積みの座布団と目隠しの衝立奥に座卓が配置される大規模な空間となっている。
休憩所は深夜に撮影したので画面では無人の状態であるが
夕刻前の明るい時間帯には座敷で休憩をとる日帰り客の姿が認められた。
【温泉浴場の入口】
右手に休憩所を見て進む
新館と温泉棟を繋ぐ直線通路の左側窓外には本館と温泉棟の間の植栽景色がありその奥に別館群の平屋と二階建てが見えている。
直進通路の左手に置かれた施錠できるロッカーは日帰りの入浴客に対応したものであろう。
既に紹介したフロント脇に置かれた入浴券の自動販売機に加えて広い休憩所やロッカーの設えから多数の日帰り入浴客が訪れる温泉施設であることが理解できる。
突当りに見える左右に提げた男女別の暖簾の奥が温泉浴場の入口である。
青暖簾を潜って左手のガラス戸を開けると
畳敷きの脱衣室の空間で
左側に置かれた紫外線殺菌灯を備えた収納棚に館内履きのスリッパを収納する様指示書きがある。
【余談:殺菌灯付きの履物棚 】
殺菌灯を備える履物の収納棚は時々見掛ける程度の存在であり今迄訪問した温泉宿では数件の経験に留まっている。
個人的にはかかり付けの歯科医院に館内履きの収納棚があるので馴染みがあるが世間一般では接する機会が少なく珍しい存在ではないだろうか。
履物の保管中に紫外線を照射する仕組みは足元の衛生管理の観点から有効な装備と思われる。特に誰が先行使用したか分からない利用形態の館内履きでは水虫菌を始めとする各種の細菌類の残存が気になるので使用前の殺菌灯照射は一つの安心材料となる。
一度使用した履物は館内滞在中は継続使用するのが一般的な利用形態かと思う。この観点から近年は繰返し利用する温泉宿等の浴場では番号や独特なイラストの札を結んだクリップを挟んで占有利用中である旨を識別する方式が広く採用されている。これは極めて安価なクリップと識別札で周囲に占有中を表示する優れた手法ではあるが唯一の欠点は識別手段の番号やイラストクリップを無視して占有利用中の履物を勝手に履き去る不届な輩の存在である。この様な事態は実際に4~5回程経験している。利用中の履物の自分と他人の識別に単に無頓着であるのか或いは敢えて他人に妨害行為を行っているのか定かではないが僅かではあっても一定数の不届な輩の存在が否定できない現実がある。
クリップで識別した館内履きが履き去られて見当たらない緊急事態では代替の履物を探すことになるが流石に他の客がクリップ識別しているものに手を出すことは憚られるので識別のない放置物を見つけて利用することになる。この時も殺菌棚にあれば有難く上がり框に放置されたものなら一旦殺菌棚に格納した後に利用すれば良い。
但し殺菌灯の効果にも限界はありそうで爪先が閉じた形状のスリッパでは爪先内部の殺菌効果に疑問が残る。爪先が開いているサンダル形状であれば紫外線照射に妨げはないと思われる。
今回の永岡温泉では幸いなことに占有使用中のスリッパを失うことはなかった。
【脱衣室】
スリッパを殺菌棚に預けて入った脱衣室は畳敷きの空間で
左手は2面の外壁に沿うコーナー部に5基の湯水混合栓を備える洗面台が設置されている。
洗面台の右側は窓の開口部分を避けて2壁面を覆う脱衣棚が並び畳床の中央部は休憩用に籐製の長椅子が配置されている。
脱衣棚の右は二重のガラス戸を備えた浴室の出入口である。
浴室出入口の右側はトイレの配置があり壁面に後付けされたコンセントから床面の体重計と小型の温風暖房器へ電源が供給されている。
体重計から更に右は先程入室した浴場入口の上がり框で例の殺菌棚も見えている。
脱衣室内には平成29年8月21日付の温泉成分表が掲出されているが詳細は後の項に譲る。
Part.5は温泉の浴室
(00:00)
2020年05月15日
【温泉棟の休憩所】
2Fの客室からエレベーターで1Fのロビーに降りると
海側の右手に温泉棟の広い空間があり海に面した外壁面は既に紹介した通り全面ガラス張りの展望所となっている。
この空間は板床に畳2畳分の大型縁台が6基配置された休憩所の役割も担っている。日帰りの入浴客は何度かの湯浴みを楽しみながらこの縁台も利用しで時を過ごすのであろう。
海に向かって休憩所の左側が青色暖簾を掲げる男湯の入口で左右対称位置の右手に女湯が配置されている。
【脱衣室】
男湯の青暖簾を潜り
館内履きを収める棚にスリッパを預け裸足で脱衣室に上がる。
脱衣室手前の右手は
4基の洗面台が設置されその先に冷水給水器が配置されている。上の画面では洗面台の鏡に写る扇風機等が重なって大変見辛いがこの給水器は吹き上がる水を直接口で受ける噴出孔とU字型の長いパイプ口から落ちる水をコップに注ぐ両方の方式を備えた珍しい構造をしている。
最近流行っている感染症に備える観点からはコップで受ける方が好ましいのではないだろうかと思う。蛇口から受けるための紙コップの用意が有難い。
給水機の先には浴室の入口が構えており
その奥にはベビーベッドと
施錠できる貴重品ロッカーが設置されている。
昔は男湯の脱衣場にベビーベッドを見掛けることは皆無であったが近年は凡その施設でこの様な機材が配置されている。しかし実際に利用している場面を目にしたことがないのが少し残念。
貴重品ロッカーの左壁面に懸かる額は温泉泉質の分析表示だがこの内容は後に言及する。
浴室入口逆側の左手にはプラスティック籠を備えた開放型の脱衣棚が並んでいる。
脱衣室の奥にある窓を開けてみると
網戸を介して山側に建つ宿泊棟が見え温泉棟との位置関係が把握できる。宿泊棟1Fの縦長窓は食事会場となる宴会場の部分で外観からも2F以上の客室とは明確に識別できる。
【内湯浴場】
脱衣室と隔てる二重のドアを通って入った浴室は手前の左右に洗い場が設置されている。
左側は6基のシャワー栓を配した小規模なブースだが
右手は奥壁まで伸びた広い部分に多くのシャワー栓が並んでおり左右併せた総数は20基となる大規模施設となっている。
左の洗い場奥の窓側には長方形の右角を円弧で切り取った形状の大きな浴槽が構えている。
浴槽から視線を左に移すと露天風呂に繋がる二重ドアの先に小振りの方形浴槽が見える。こちらは大浴槽より湯温がぬるめに設定されているが個人的な好みではぬる過ぎで大浴槽が適温であった。
但し後に紹介する通り大船渡温泉の源泉は冷泉なので何れの浴槽も湯温までに加熱されたものである。
大浴槽の湯は基本的に窓側左隅の湯口から注がれているが清掃30分前となった撮影時には給湯が止まってしまい残な光景となった。
浴槽の底面には円弧の曲線に沿って見えている三つの排水口が循環装置の存在を示唆している。
更に左壁面に並ぶ同じ形状の設備からの給湯を確認して循環濾過と塩素滅菌装置の稼働を確信した。
浴室内では滅菌剤起因と思われる塩素臭(プールのカルキ臭と同様の臭気)を感じた。
Part.6は露天風呂と大船渡温泉の泉質
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