2020年07月24日

【新庄そばまつりの歴史】
 玄関から左手に奥に位置する会場の体育館へ進む館内廊下の壁面にはそばまつりを告知する歴代のポスター掲示があった。これは今回初めて見るもので10回目に至った足跡を辿る貴重な資料である。
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  初陣と第二回のポスター
初陣の文字が躍る初回の開催日は12月5日(日)とあるのみで年の記載はないが日付と曜日からカレンダーを辿ると2010年(平成22年)に該当し新庄そばまつりの起源が明らかとなる。
会場については小さな文字で旧山屋小学校とのみ記載されている。左隣りの第二回を見ると山屋セミナーハウス(旧山屋小学校)と変更されているので山屋セミナーハウスの運営開始は2010年12月から2011年11月の間であったと推察できる。
更に初回は12月初めの開催であったが二回目以降は期日が11月初旬に改められて第十回に至る迄継続されている。
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  第三回と第4回
第三回のポスターには姉様被りの和装で踊る女性のイラストが描かれおり第4回に至って初めて2013年11月3日と開催年の表示が始まり前年の第三回から第4回へと数字表記が変更されると共にモンペ姿のそばガールズの写真が登場している。手元の記録に依ると第4回の2013年は新庄そばまつりの存在を知って初めて参加した年でそれ以前の訪問経験はないが新庄そばガールズの発祥はこの回と思われる。
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  第5回と第6回
第5回以降は初回から続いた黒地基調のポスターが白地の明るいデザインに変わりそばガールズの写真も不可欠な要素として掲載され続けている。
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  第7回と第8回
2016年の第7回には料金の改定が行われた。即ち初回以降第6回迄は2食分の前売券が\900、1食分の当日券は¥500に設定されていたが第7回以降は前売券\1000、当日券\600に変更されている。
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  第9回と第10回
第9回と第10回のポスターに大きな変化は認めないが開催日が11月の第一日曜日から第二日曜日に移る細かい変更がある。
また歴代のポスターの比較作業で気付いたのだが最近のポスターに定着している「新庄はなかなかそばである 新庄はかなりそばである 新庄のそばはうまい」のキャッチコピーは第4回以降のもので初回は大きな文字で「新庄は、かなりそばである。」とある。第二回は左下に控えめな文字で「新庄はかなり"そば"ですよ。」と遠慮気味な表記で第三回にはトップに「新庄のそばはうまい!」と言い切る大胆な書き込に変わっている。第4回以降継続して採用されている先の文言は初回から第三回迄の試行的な経過を踏まえて確立したものと見受けられる。

【まつり会場】
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  会場入口
 入場直前に屋外の出店で購入したえび天のパックを携えて会場に向かい整理券番号を提示して入場する。
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  会場の内部
高屋根に吊り下げ式のバスケットゴールと舞台を備えた旧小学校の体育館の床面は板貼り仕様と思われるが全面にシートが敷かれて土足の出入が可能となっている。
長テーブルにパイプ椅子を配した客席は例年通りの光景で
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  そばの渡し口
 入場すると右側の壁面に設置された1杯目のそばを受け取るカウンターの行列に誘導される。この位置は駐車時に見た会場建物外部に仮設されたテント掛けの釜場に直結しており茹でたてのそばを受け渡しカウンターに迅速に供給できる効率的な配置となっている。
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  実演コーナー
会場内反対側の左手には例年通りそば打ちの実演コーナーが設けられており
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  市長のそば打ち
新庄市長自らがそば打ちを披露する姿は最近恒例となっている。
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  天ぷら販売
また会場内には先に紹介した通り出店で揚げた天ぷらパックを持ち込んだ販売コーナーも設置されて会場内の需要に応じている。
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  冷そばと温そば
 一般的な新そばまつりでは冷たいもりそばに限定されていることが多いが新庄のそばまつりでは初回から一貫して冷もりそばと温けそばの2種が提供されている。従ってそばの受領カウンターに並ぶ列は右が温かけそば左は冷もりそばと分離されており希望の列で順番を待つ方式となってる。
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  冷たいそば
 冷そばの列で受け取ったもりそばはつゆ猪口に漬物トレーと割箸を添えた半月型の盆で供される。
このショットは左手で盆を受け取る瞬間を右手のみの不安定なカメラ保持での撮影となったので焦点深度が浅い手前部分のそばの輪郭は不明瞭だが臨場感が伝われば幸いである。

Part.3は二杯のもりそば



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